中学生か高校生のときに読んだ本でこんな話があった。
ものすごく賢い子を教え子に持った中学校の数学教師がいて、その教え子は卒業後、お金がなかったので高校に入学せず働くことになったとさ。そんで20年くらいたって2次関数かなんかの解の公式を自力で導き出してうれしそうに教師に報告しに来たとな。その教師はうれしかった反面、その子がお金に恵まれて勉強ができていればどれだけよかったろうに、と残念に思ったという話。
この話を読んだときにはふーん、と思っただけだったが、心の中にはずっと残っていたのだろう。その後、プログラミングをやり始めて、関数の勉強をしてたときに「車輪の再発明」という言葉を初めて知ったときにそれと上の話がみょーにリンクして心に焼き付いてしまった。上の話ではもしも高校で勉強できたことを勉強してくればもっと深く数学を極めていけただろうし、車輪の再発明を避けていけばもっと高度なことを考える時間ができるんだろうと思った。
それ以来、車輪の再発明を避けるように努力しているが、それにはとにかく勉強して過去の偉人たちが築き上げてくれた遺産を有効活用しないといけない。そんで、その上に新しく楽しいことを次の人たちのために築けていけたらハッピーです。一人でやれることには限りがあるので、そういう思想を持った人たちとお互いを磨きあいながら仕事ができるとよいなー。